突然の夕立、びしょ濡れの先輩と雨宿り
3.朝から憂鬱


 夏休みが終わって初めての登校日。


 今日から二学期が始まるとゆうのに、朝から憂鬱だ。


 バスに乗って登校、車内は人が多くて息苦しい。

 私は半袖のブラウスにサマーセーター、ちょっと短いスカート丈の制服姿。

 夏服だけど、混雑する車内は蒸し暑くて不快指数100%に感じる。


 目的地に到着してバスから下車した私は、歩道に立って大きく深呼吸。

 何気なく顔を上げて、日差しを浴びながら空を見上げる。

 雲がない快晴の青空と、残暑のせいで夏に戻ったみたい。


 夏に生まれたから、私の名前が夏美(なつみ)だって親から教えられた事を思い出しながら呟く。


「単純だよね……」



 ブツブツと独り言を終えると、私は学校に向かって歩き始めた……





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