ラブ・ボイス
ただただ衝撃を受けるわたし。
「僕たちはね、PVアニメーションを作っているんだ。」
八田プロデューサーが話す。
「そのアニメーションに入れる歌を、今翔さんや、美優さんに歌ってもらったんだよ。」
「それって…」
「美優さんと翔さんの歌は、インターネット世界に生放送で配信されているんだ。」
配信って…!
私たちの歌が…?
「そんなの。聞いてないです。」
もしかして、翔のバイトって
こうやって、歌うことだったの?
「ね。君にしかできない仕事でしょ。」
そう言って、八田さんは手を広げた。
「美優さん。
スカイアニメーションスタジオへ
ようこそ。」
その瞬間から、
わたしの普通の生活は
トクベツなものに変わったのだ。