ラブ・ボイス
「いいか、美優。
学校のやつらには絶対言うなよ。」
次の日の朝。
休みだったので、家でゴロゴロしていたら、また翔が押しかけてきた。
「なんで?みんな知ったら絶対喜ぶって。」
「八田さんとの契約なんだよ。」
八田さんとの…?
「一般の人にバレたら即活動は終了。
友達どころか、家族にも知られたらいけないんだ。」
「家族にも…?」
なんで、そこまで…。
「そういうミステリアス?なイメージ路線を崩したくないんだろ?」
翔がわたしの椅子にだらんと腰掛けながら言った。
イメージ…ねぇ。
たしかに、あのアニメの世界のKakeruと、このダラダラしている翔とは、まるで違う人だ。
「わかったけど…。」