星に愛された彼女は
そのまま二人で話しているとコンコンとノックの音が聞こえた。

『入るわね』

ガラガラと扉を開けて入ってきたのは白衣を羽織った髪の長い先生。

「あら、目が覚めたのね…よかった。」

ふわりと微笑む先生は目の下にほくろがあって色気があるせいか、綺麗な人だなと思った。

「私は保険医の相原(あいはら)もみじよ。よろしくね…」

「はい…」

「近づいても大丈夫?」

「…?はい」

なにをするんだろうと首を傾げる。

「ちょっと触るけど大丈夫?」

「はい…」

何でこんなに一々確認するんだ…?

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