星に愛された彼女は
「無理」

俺は思いっきり手を振り払った

絶対教えたらめんどくさい、それにメッセージとかやりとり苦手なんだよ...

「会いたいなら探せよ。それともできないの?」

ハッと鼻で笑ってやると春也は初めて表情を崩した

思わず素で対応したせいで春也はこんなに驚いているのだろう

最後に驚いて間抜け面を晒してるこいつを拝めてよかったかも...あ、やべキャラ忘れてた。

さすがにこれだけで正体バレないよな?と考えるものの万が一バレてはまずいのですぐにここを去りたい...

「そ、そういうことだから...」

と急いでシュンの腕を掴み今度は1度も振り向くことなく店を出た

あぶな...最後は油断するの悪い癖だなーなんて考えながら掴んでいたシュンの腕を離す

「シュン、来てくれてありがと。助かったよ」

よくやった、とでも言うようにポンとシュンの肩を叩いてからゆっくりと帰路を歩き出した

すると後ろからシュンの足音が続く

「お前なぁ...なんでそんなに呑気にしてんだよ。俺が遅れてたら部屋に連れ込まれてたんだぞ?」

今振り返ったらシュンの顔には心配したんだって書いてるんだろうなー、なんて考えて思わずクスリと笑う

「お前は強いけどそれでも俺は...」
「心配かけたんだよな」

足を止めて振り返り、俺はシュンに自信満々に笑顔を向けた

「でも何があったとしても無傷で帰ってたよ」

怜の心配して悲しそうで泣きそうでたまらないっていうあの表情を思い出すと胸がギュッと苦しくなった

そんな顔、絶対見たくない、絶対にそんな思いはさせない

「なんでそう言い切れるんだよ」

シュンの問いかけにやれやれとでも言うようにはあ…とわざとらしくため息をつく

「怜に誓ったことを俺が守らないと思う?」

そう言うとシュンは目を見開いてからフッと力が抜けたように笑った

「ああ、思わねーよ」

「だろ?」

そんな会話を続けて俺はシュンに家まで送ってもらった

「今日はほんとありがとな」

『約束するよ、無傷でここに帰る。』

守ったよ怜。

今すぐに帰ってただいまって怜に言いたい

きっと怜は美玲って名前を呼んで心配したって怒りつつも笑顔を向けてくれるから
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