朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
確かにそうだ。
それこそ、泉がその常務の跡を引き継いで……。

「……真はそれでいいの?」

「良いも悪いもない。
泉が決めることだ。それに……」

「……?  どうしたの?」

「……何でもない。
撫子、時間大丈夫か?」

「え? ……あ、本当だ!
結構ギリギリかも…
あーん、コーヒー飲む時間なくなっちゃった!」

「今晩淹れてやるよ。後片付けは俺がやるから、準備してこい」

「うん。ありがとう!」

なんとなく、最後ははぐらかされたような気がしたけど、追及するには時間が足りなかった。

私は大慌てでスーツに着替え、ブライダルフェアの会場であるホテルまで急いだ。











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