朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「泉っ! 」

息を切らして私の元に駆けつけたのは真。

「真……」

「……ハァ…なんか、あった、のか?」

……やっぱりわかっちゃった?
相当動揺しているよね、私……。

「学校で、なんか、あった?」

「……」

「…京、だろ?」

「……どうして…?」

「探してた。連絡があって……
あいつ、血相抱えて、俺のとこに来た……ハァァ……俺の方が先に見つけただけだ。あいつも探してるよ……」

「……聞いたの?」

「いや。内容は聞いてないけど。
あいつが必死で探してる間に、泉の感情がドッと流れて来たからな。きっとここだろうと思って…」

真らしい。
いつも真っ先に駆けつけてくれる。
私の不安を一緒に分かち合ってくれる大好きな兄。

本当は知られたくなかった。京にマイナスの感情も持ってほしくない。2人は親友なんだから。
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