朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
真が優しいのはいつもの事。
一見、無表情に見えるけど、真を知っている人は、皆、真が優しさと責任感を常に持ち合わせている人だと知っている。
ただいつも不器用なだけ。

でも今のは……
見ている私の方がドキドキしてしまった。
自分のマフラーをただ巻き付けるだけの行為なのに、そこには独占欲が感じられた。
こいつは俺のもの……
こいつは俺の大切な……

『愛おしい』

そんな言葉がふと浮かんだ。

「どうしたの? 」

「……ん?
………なんでもない。
ちょっと〜! もう〜さすがねぇ。
アマテラスの王子は違うわ。
あのバルキアのヘタレ王子と大違い。
泉がマフラーしてない事にすぐ気づいて、さらっとマフラー差し出して。スマートだわ〜。 
さすがシン!! 」

妙にドキドキした気持ちを振り払うかのように、今の出来事をアニメの世界に置き換えた。

「真ったら、もうお店の中なのにね。
真が風邪ひかなきゃいいけど。
過保護なんだから」

「……そうね」
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