朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
気のせいか、真の表情がほんの一瞬曇った気がした。
誰も気づいていない。
でも、私はその一瞬が気になった。

「今朝淹れたコーヒーもさ、俺はじーちゃんから教わったけど、花が考えたんだって」

「No.8の新しい淹れ方か?」

「そうそう。今朝試してみたら、めっちゃ好評だった」

「そうか…。ここでも、注文する人が増えてきてるよ。花が淹れているところを撮った動画が送られてきて、研修会をやったからな」

「アレも花ちゃんだったのね!
あ、真、連絡してなかったけど、昨日生まれたのよ。花ちゃんの赤ちゃん」

「…‼︎ そうか。
花が母親かー! 
なんか想像出来ないな。
そもそも、結婚自体が寝耳に水だったからな」

「フフフ。でも、これ」

そう言って母がスマホを真に向け、送られてきた写真を見せた。
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