最大級の愛を君に



何だって俺ばっかり。


俺達ばかりこんな目に合わなきゃいけないんだ。


お金なんてどうしたって今のままじゃ払えるわけがない。


また来るって言ってたけどそれはいつ?


バイトだってあるし、払わなきゃいけないお金は借金以外にいっぱいある。

学費とか生活費とか。


学費のために、学校休んで働いてるなんて馬鹿らしいよな。


母さんが学校に行けって言うから今まで通ってただけで、もうその母さんはいないし。


もうどれくらい通ってないんだろう。


…学校辞めるか。


まだ1年分しか払ってないし、残りの2年分の学費が浮けばなんとか払えるかもしれない。


生活費だってちょっと削って月に数万ずつ返していけば返済出来るかも。


そうだ、そうすれば……



プルプルプル…


ビクッ
無機質な携帯の着信音に驚き、バイト先からだと安直した。


それも料亭からだ。なんで?遅刻でもした…?


時間を見たけどまだバイトの時間じゃなかった。

もしかしたら欠員が出て今すぐ来て欲しいとかそういう電話かも。


とりあえず電話に出る。



「もしもし、羽柴ですが…」


『羽柴くん?あなた今どこにいる?』


ここにいるのがばれたか?と思ったがとりあえず早く来たと思われたくなくて、家だと答えた。



『申し訳ないんだけど、もう今日から来なくていいわ』


「…え?」



今何て………?



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