いつかキミが消えたとしても
夜景とキスと
青っちのお願いで2人は観覧車に乗っていた。


30分ほど並んでいる間に周囲は暗くなり始めて、観覧車が頂上付近にきたときには園内はイルミネーションで輝いていた。


「わぁ、綺麗!」


観覧車から下を覗いて舞は歓声を上げる。


園内の中心には大きな花壇があり、その周辺を囲むようにしてハート型に光が輝いているのだ。


「これを舞に見せたかったんだ」


青っちが少し照れた様子で言う。


「ありがとう。すっごく綺麗だよ」


初めての休日デートでこんなにロマンチックな気分になれるなんて思っていなかった。


胸の中が幸せで溢れ出してしまいそうになる。


そんな舞の手を青っちが握りしめた。


相変わらず大きくて、包み込まれるととても安心感のある手だ。


「舞」


青っちの顔が近づいてきて、舞は自然と目を閉じた。


心臓の音がうるさくて青っちに聞こえてしまうのではないかと不安になる。
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