いつかキミが消えたとしても
☆☆☆
舞にとって幸いだったのは、翌日が休みだったことだ。
どうせ友人もいなくて遊びの予定なんてなにもない。
今日1日ゆっくりと自分の考えを整理するのだ。
朝起きて鏡の前で自分の顔を確認してみると、頬の赤みはすでに消えていた。
それほど強い力じゃなかったし、保健室ですぐに冷やしたこともよかったんだろう。
ホッと息をはきだした時、母親が脱衣所に入ってきた。
寝癖で前髪が跳ねていて、まだあくびを噛み殺している。
「おはよう。今日は何時から仕事?」
「昼からよ。ご飯を食べたら、もう少し寝るから」
「うん」
舞の母親は接客業をしているので曜日が関係なく出勤になる。
土日はとくにかき入れ時なので休みになることは少なかった。
舞にとって幸いだったのは、翌日が休みだったことだ。
どうせ友人もいなくて遊びの予定なんてなにもない。
今日1日ゆっくりと自分の考えを整理するのだ。
朝起きて鏡の前で自分の顔を確認してみると、頬の赤みはすでに消えていた。
それほど強い力じゃなかったし、保健室ですぐに冷やしたこともよかったんだろう。
ホッと息をはきだした時、母親が脱衣所に入ってきた。
寝癖で前髪が跳ねていて、まだあくびを噛み殺している。
「おはよう。今日は何時から仕事?」
「昼からよ。ご飯を食べたら、もう少し寝るから」
「うん」
舞の母親は接客業をしているので曜日が関係なく出勤になる。
土日はとくにかき入れ時なので休みになることは少なかった。