死にたがり屋の少女は暴走族と・・・Ⅱ
第4章

嵐の前触れ


あれから数日が経ち、璃羽都の調子はだんだん良くなっていった。


私は、そんな璃羽都の様子を見ていた希璃都に


「兄貴が過去から解放されたのは未雨のおかげだな」


「兄貴を救ってくれてありがとう」


とお礼を言われた。


別に私のおかげではないと思うけど…。


そう思うも"どいたしまして"と言う事にした。


何故か分からないけど、その方が良い気がした。


璃羽都も復活したからこれで安心だ。と思いきや


「っ総長!!大変です!」


「何かあったのか?」


「中学生グループが…」


「チッ。また霖也たちか…」


「おい。手が空いてるヤツらはすぐに中学生グループの救護をしに行け!!」


倉庫内は大忙しだ。


これも全て霖也たちの仕業だと私たちは考え、警戒をしつつも


「総長!!逢喜(あいき)達が…」


「総長!!誠(まこと)達が…」


次々に雷鬼の人達は怪我をし、倉庫に運ばれてくる。


これも全て計画なのだろうか…


璃羽都は下っ端たちに次々に命令を出しているため、全く休めない状態が続いた。


少しは璃羽都も休ませないと…


と思い、璃羽都に声をかけると


「璃羽都…「次はなんだ!」


大声を出されビックリし


「ウワッ!!」


と声を出してしまった。すると


「あっ…。未雨か。大声出して悪かった。」


「少し気を張りすぎたみたいだ」


璃羽都…
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