【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「あ、いいよ、陽花! アンタ妊婦なんだから、無理しちゃダメよ」
「ううん、いいの。泊めてもらうんだから、せめてこのくらいさせて」
わたしはリビングの周りを片付け始める。雑誌などをどかし、棚がある場所へと戻していく。
散らかっているゴミ類たちをゴミ袋に入れて捨てていくわたしを見て、姉は「相変わらずだね、陽花は」と言ってくる。
「陽花昔からキレイ好きだもんね〜。家も本当にキレイだしさ」
「それは、お姉ちゃんがやらなすぎるだけだよ」
と言いつつも、お姉ちゃんはちょっと嬉しそうだった。
「陽花がいてくれると、部屋がキレイになるから助かるよ〜」
「……いつもキレイにしておけばいいのに」
と言いつつも、姉といるととても落ち着く。
「陽花、ブランケットそこにあるから適当に使ってくれて構わないからね」
「え、どこにあるの……?」
ブランケットなんてあった? 全然分からないんだけど……。
「ベッドの上にあるでしょ?パンダのブランケットが」
「どこ……。あ、これ?」
「それそれ。 身体冷やしちゃダメだからね、使ってな」
と、姉は言うのだった。