ボトルメール
俺と楓はは二人の会話を静かに聞いていた。
「うん。ありがとう、俺のためにわざわざ」
彰は俺に向けて言ったことと同じことを朱里さんにも言った。
「わざわざなわけあるか。私が彰を助けたくてやったことだ。」
朱里さんは俺と似たようなことを言った。
「…ありがとう」
ふと、彰の方を見ると彰はまた泣きそうな顔にっていた。そんな彰を朱里さんは優しく撫でた。
それからは世間話や俺や楓や彰が出来るだけ緊張しないように面白い話や、今から逢いに行く友人の話や今は亡き親友の話などをしてくれた。
かれこれ三十分位は電車に揺られ、空港に着いた。
「俺…初めて飛行機に乗るわ」
俺は飛行機に乗るとこに対して少しだけ緊張していた。
「俺も初めてだよ。楓もだろ?」
「うん。私たちの修学旅行京都だったでしょ?あの時も初めて新幹線に乗ったなぁ。だから、飛行機は初めてだよ。」
楓の言う通り、修学旅行は京都で俺は楓達と同じ班だったので一緒に京都を観光した。彰はクラスメイトたちと回ったらしい。これは数ヶ月前の話だけど昨日のように覚えている。とても楽しい修学旅行だった。
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