相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
私は安達先生の指導の下で、ITPの病を向き合った。
そして妊娠六ヵ月を入ろうとしていた。
川上家。

「お義父さん、お義母さん…無理を承知でお願い参りました」

奏弥さんは二人に頭を下げる。

「俺達は病院近くに家を建てようと考えています…出来れば…同居をお願いしたいんです…」


「奏弥君、君の方こそいいのか?」

「え、あ・・・はい・・・俺は産科医として忙しい身。
双子の世話は遥のワンオペは目に見えています…だから…お二人に育児のサポートして貰いたいんです…家のローンは全て俺が全額払います…」

「・・・君はいいと言うなら…私達は喜んで同居しよう…」

「ありがとう御座いました…」

「この家を処分すれば…私だって、それなりに金は出せるぞ…」

「産まれて来る双子ちゃんの為に大豪邸を建てましょう…奏弥さん」

「大豪邸ですか…サッカー専用のグランドも作れますね…」

「奏弥さん!?」

「そう言えば…遥にまだ・・・性別を伝えなかったな…男の子と女の子だ・・・」

「そうなの?」

「へぇー・・・同時に男の子と女の子が生まれるのか…それは楽しみね…遥…」

「うん」



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