相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「院長のお嬢様は医局秘書ですか?」

「あ、産婦人科の医局秘書だ・・・」

「…そうですか…」

じゃ空港で出逢った花音は槇村院長の娘か・・・

――――マズい…非常にマズい・・・

「どうした?長谷川…顔色が悪いぞ…」
隣に座る宇佐美教授が俺の顔を覗き込む。

「いえ…大丈夫です…」

「アメリカから来たんだ…きっと…時差ボケで疲れているんじゃないのか…クロ」

「そうかもしれないな…まぁ、今日は適当に挨拶回りだけにしようか…長谷川」

「あ、はい・・・」

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