相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~

京弥伯父さんの手で受精され、母の子宮に移植された体外受精児。
自分たちの出自を知ると複雑だけど。

そうでないと白血病で生殖機能を失った母には子を成す術がなかった。

「花音も結婚を考える年ごろになったんだな…後何年だろうな…こうして実家で過ごせるのは…」

「二十六歳だし・・・次の男で決まるかもな」

「勝手に決めないでよ…優音」

「次の男か…でも、授かり婚だけは止めてくれ…」

「え、あ・・・」

「・・・交際中から避妊しない男はろくでもないヤツだ…花音を本気で愛していない証拠だ。いいな…花音」

お父さんが真剣な表情で私に念を押した。

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