相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「双子は大変でしょ?」

「あ…うん…でも・・・俊樹さん…仕事…忙しいはずなのに…私の世話をとっても焼いてくれるから…」
「そうなの…花音、いい人捕まえたわね…」

「あ・・・」
私達の馴れ初めを話したら、二人共卒倒するだろうと思い、口を噤んだ。


私は三人でお茶を啜りながら、みたらし団子を食べてお喋りした。

「お母さんの時はどうだった?」

「あ…そうね…色々と大変だったわ…でも・・・体外受精にするまでの方がもっと大変だった」


母は十代で白血病を患い、抗がん剤の治療で生殖機能を失った。

お父さんと子を儲けるには体外受精しか残されていなかった。

「だから…こうして…花音が自然妊娠で赤ちゃんを授かれたコトが…お母さんはとても嬉しいの」

母の瞳には涙が溢れていた。

「お母さん…!?」

「お婆ちゃんも嬉しいわ…」

お婆ちゃんまで泣き始め、私まで二人の涙を貰い泣いてしまった。





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