相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「ち、ちょっと待って下さい…」

「いいじゃないか…俊樹…俺も院長の意見に賛同するぞ」

「・・・言っとくけど…この子達のパパとママは俺達だぞ…」

「この子達は俺達の孫だ…なぁー…院長」

「そうだぞ…ほら、長谷川CEOもそう言っている…奏君と俊君にしなさい」

「どうする?花音」

「あ・・・俊樹さんに任せます…」

「えぇ~っ!?」


俺は父と院長に睨まれ、反論できなかった。

「分かりました…この子達の名前は奏君と俊君にします…」

「奏君と俊君か…成長が楽しみですね…長谷川CEO」

「そうですね…槇村院長」


「写真撮りましょう、遥さん」

「えぇ~杏南さんから先にどうぞ…」

俺達を他所に両家共々、初孫フィーバーに湧いていた。

         (完)


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