相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「お父さんとは話出来た?」

「あぁ~出来たよ…」

俺は遥の部屋で一緒に帰り支度を手伝った。

「…さすがね…奏弥さん…」

「・・・」

遥のスマートフォンの待ち受けは家族三人で撮った写真だった。

小さな小さな我が子…聖弥。

俺も遥の同じ家族三人の写真を待ち受けしていた。

戸籍には残っていないけど、俺と遥の子が確かにこの世に存在した。
忘れてはいけない…我が子・・・


「奏弥さん…私と離婚してください…」

「・・・そう言うと思っていた…」

俺は密かに抱いていた遥の離婚の決意を汲み取っていた。





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