天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
おまけに香織さんには、ミッションまで与えられた。『茉莉花ちゃん、私の代わりに小鳥遊先生に変な女医が言い寄ってこないか見張っててほしいの。お願い!』
小鳥遊先生、モテるものね。
学会で羽目を外す医者は多いと噂に聞く。
小鳥遊先生はそういうタイプではないけれど、香織さんは心配なのだろう。
だったら、私とチェンジしてもよかったのになあ。
もうこうなったら私が早く一人前になるしかない。
それで、次の学会の時は香織さんに同行してもらうようにしよう。
氷室先生は私がいなくても問題なくやれるはず。
それにしても……氷室先生、どうして私にキスなんかしたの?
最初のキスの時、私は田辺さんと会って酷く動揺していた。
二回目は怪我のことが気になって、そんな私を氷室先生は自分の足の手術痕を見せて慰めようとしてて……。
恋人でもないのに二回もキスしたんだよ。
もうあの日から先生を意識しちゃって、まともに目を合わせられないというのに、学会に同行させられて心臓のドキドキが止まらない。
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