天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「氷室先生〜、一生恨みます〜!」
「一生ここで病棟クラークやってくれるって?嬉しいなあ。明日からよろしく頼むよ」
私の怒りをさらっとかわす先生に益々イライラする。
「先生〜、ちゃんと人の話聞いてください!」
「あっ、言い忘れてた。引っ越しの手続きも院長に住所聞いてお願いしといたから」
さらに衝撃なことを言われ、一瞬思考が停止した。
「え?」
「どうせ取り壊しになるんだから早く引っ越した方がいいでしょ?俺に感謝してほしいな」
恩着せがましく言って氷室先生は私の肩にポンと手を置く。
「氷室先生〜、勝手に手続きしないでくださ〜い!」
ここが病院ということを忘れ、怒りで声を震わせながら叫んだ。
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