あお
再会
「あれ?今日は蜜菜ちゃんは一緒じゃないの?」

「はい、きのうのうちに帰りました。…というか行きましたというか…」

「なんだ…、楽しい子だったのになぁ」

…須藤さんは、蜜菜を気に入っていたようだ。

…………。

仕事は進展の無いまま、1ヶ月半が過ぎた。

「ねぇ、…お給料って、遅くても月に一度はくれるよね?」

「うん。え、舞子ちゃんもらってないの?」

「うん……」

「うそ!?だってもう2ヶ月目だよね?明日言ってみなよ。働いてるんだからもらわなきゃ!」

翌日、須藤さんに給料のことを聞いてみた。

「あーごめん!言うの忘れてたけど、研修中は払えないって。もうちょっと仕事になるようになったらちゃんと払うよ」

「私…、仕事になってないですか?」

「…そうじゃなくて、会社的にお金にならなきゃ意味ないし」

意味がない……
そんな…、要するに、雑用をしたところで、何も会社の役に立っていないということ…?

1ヶ月半、私なりに頑張ってきたのに…。
なんだかばかばかしくなってきた。

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