あお
再出発
ある日、依子ちゃんがいきなり…

「舞子ちゃん…、合コン行かない!?」

「え、合コン!?」

「クラスの人に誘われたんだけど、私興味なくて…」

「断ればいいじゃん」

「どうしても1人足りないってしつこいの…」

「えー…、じゃあ私に1人で行けって?」

「お願い、舞子ちゃん!」

「………」

依子ちゃんの必死の頼みにおされてしまい、次の日、私は生まれて初めて合コンというものに足を踏み入れた…。

会場にはもうたくさん来ていて、私はどこに行ったらよいのやら…、ただウロチョロしていた。
そんな私の姿を見た女の人が声をかけてきた。

「もしかして、あなたが井口さんの代行人?」

「は、はい、そうです…」

「こっちこっち!」

依子ちゃんの知り合いだった。
これでなんとか席につけそうだ…。

「えー、それでは!真夏の鉄板合コンを始めたいと思いますイエーイ!」

「イエーイ!」

イエーイ…って、とりあえずつられたけど、こういうの慣れてない私は…。

「まず、自己紹介からいきましょー」

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