情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る~新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます~
『あっ、うん、いいよ』


歩夢君が声をかけてくれた。


私達はゆっくりと歩きながら、近くにあったベンチに座った。


他の看護師達もちらほら休憩してるけど、私達の周りには誰もいない。


緑の葉っぱも、ところどころ赤や黄色に変わって…


秋の風が気持ち良くて、大好きなこの季節がずっと続けばいいなって思った。


『藍花さんのお家って病院の近くでしたよね。一人暮らし、もう慣れましたか?』


『うん。そうだね…1駅隣で近くなんだけど、疲れて帰ってから食事を作るのが大変だったりするかな』


『普段はちゃんと作ってるんですね。すごいです、偉いですね』


真っ直ぐな瞳の歩夢君に褒められて、恥ずかしいけど何だか嬉しかった。


『全然すごくないよ。たまにサボる時あるし。コンビニとか』


料理は嫌いじゃないけど、本当に疲労こんぱいの時はそのままソファに倒れ込むことも。
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