意地っ張りな恋の話
「…ちょっ、何してんだよアンタ!!!オイ、大丈夫か」
慌ててあたしを抱き起こしてくれた絢くんに掴まって、訳もわからずその女の人を見つめた。
あの人だ。
絢くんに連絡先をしつこく聞いてた、あの時の女だ。
「…嘘だったんだ、通りがかったなんて…
絢と知り合いだったんじゃない
何で嘘ついたわけ?答えなさいよ」
冷たい目で睨まれて、あたしは身動きが取れなかった。
目が据わってるってまさにこのことだ。
この人、やばい。
あたしの全細胞がそう叫んでいた。