闇夜ヨルの恐怖記録 5
☆☆☆

男と女性は面識がなかった。


ただ仕事場所から出てきた女性を偶然見かけて、好みのタイプだったから追いかけたらしい。


突発的な犯行と言っても悪質度は高くて、警察官に連行されて行った。


「また君たち3人組か。本当にありがとう」


すっかり顔なじみになった地元の警察官が握手をしてくる。


その手は大きくてガッシリとしていて、鍛え抜かれているのがわかった。


「いえ、当然のことをしただけです」


返事をするカツユキはもう照れてなどいなかった。


すっかりなれた様子で胸を張っている。


「こんなに次々と事件を解決するなんて、君たちは警察官が向いているんじゃないか?」


「いえ、俺たちは探偵になりたいんです」


テツヤの返答に警察官んは驚いたように目を見開き、そして微笑んだ。


「なるほど、それでこんなに事件解決に協力的なわけか」


これからもぜひ地元の治安改善のためにも手伝ってほしい。


ただし、無茶はしなことだ。


最後には少し釘を刺されてしまったけれど、全面的には褒めてくれる形になってホッと息を吐き出した。
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