❀馬淵優子―――探偵事務所―――❀
「な・・・てめぇ・・・」


「死ね――――。」


パーン、と再び銃声が轟いてしまい、威嚇射撃をしてきた。

中田真理は涙を浮かべており、もう一度、拳銃を発砲しようとした。

その時、高野寿は彼女の腕を掴むと、「辞めろ―――」と言った。


それから、中田真理は我に返ると、へなへなと、しゃがみ込む。

高野寿は抱きしめると、「ごめん・・・」と泣き出した。

中田真理は「ひ・・・寿・・・」と呟くと、涙がポロポロ流れて来た。


「わ・・・私・・・拳銃を・・・」


「大丈夫だ・・・犯人は分かった・・・後は・・・俺達で・・・何とかする!!」


―――だから・・・病院に戻るぞ・・・それから、いなくならないでくれ・・・


中田真理はじわっと涙を浮かべると、「わ・・・分かった!!!」と頷いた。

それから、もう一人の犯人を吐かせると、自分の友達だと自供した。

犯行としては、誰でも良かった様だ。



―――パシーンーーー



「もう・・・俺達の友達を汚すな!!!!」



はっきりとそう言って来た。

事件は終わり、中田真理はもう少し、病院に泊まる事になった。

さぁ、今回の事件は終わり――――任務完了―――。



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