愛して、芹沢さん

過去

「理一、なんでこの女がいるわけ?」





キッと睨む瞳に怯える。



長い脚と細い腕を組み、かなり態度が大きい未緒さん。





相当ご立腹の様子。



ま、それはわたしの存在のせいなんだろうけど。





「だいたいあんたもあんたでさ、自分が邪魔って普通わかんない?なんで堂々と理一の隣にいるわけ?彼女気取り?」


「未緒、莉央ちゃんにそういう言い方は辞めて。僕がお願いして一緒に居てもらってるから」


「何それ。意味わかんない…。あの日の約束忘れたわけ?」


「…忘れてないよ。しっかり覚えてる」





あの日の約束?



なんのこと?




2人はいったい何の話しをしてるの?
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