アクセサリーは 要りません
「なぁ、それはキスに関係ある?」

その途端、たぶん私の顔色が変わった。それを見た山口先生は悲しそうな顔をした。そっか、やっぱり比べられていたんだ。

「俺とのキスが嫌だったんだよな?
ごめんな、俺が傷付かないように、
上手くコロナがとか言って誤魔化して
断ってくれていたのに」

「え?違うよ。
私はただ、比べられてたりが
嫌だっただけよ?」

「比べるって誰が?何を?」

「山口先生が、私と。。。
今までの彼女さんとを」

「は?なんでそんなことするの?」

「知らない、どうしてか?
なんか私に分かるわけないでしょ?」

「いやいや、
そんなことしてないし。
それに、そんなことしても
惠美里には誰も敵わないし」
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