アクセサリーは 要りません

「そやな、まぁ、
コロナがあっても先行き不安でも
伊吹と一緒に乗り越えようって
してくれるお嬢さんでは
その人はなかったってことやね。

伊吹に導いて幸せにしてほしい、
引っ張ってってそう言う考えの
お嬢さんだと不安かも。

でな、あんたもそのお嬢さんを
何が何でも手放されへんっていう
惚れ方はしてへんかったんやわ。

何が何でも手に入れるって言う
強い気持ちがなかってん。

それか、あんた自身に1人の人を
惚れ抜く男の度量がないか
どれかやな？

どうしても手放せへんっていう
お嬢さんに、はよう出会えると
ええのになぁ〜

いつになったら彼女に会えるんやろ？
そのうちそのうちって１回も
私ら会わせてもらえへんて何？
あんたも今までの彼女のご両親に
どうせ会った事ないんちゃうん？

こうなったら、
普段はナヨナヨちゃんでも、
何かあった緊急時は
伊吹を担いで険しい山道をでも
這い上がってくれる
ゴリラみたいな人探したら？」

こわっ。何気に分かれた理由とか、俺が傷ついて冷めた理由の本質ついてくるし。まぁ流させてもらいますが、ね。

「ゴリラって。
そんなパワフルな
大阪のオカンみたいな人は
俺のタイプちゃうし」

「大阪のオカンで悪かったなぁ」

その後は、どうでもいい話が続いて、

ウォーキングに疲れたのか？喋りに疲れたのか？母親の関西弁の早口に圧倒されたのか？昨日の酒が残っているのか？分からないけれど、なんだか疲れていて,軽く朝食を食べて実家を出た。