ふんわり王子と甘い恋♡
「私はななを応援するよっ!ねっ」
「…、…う、ん…」
「やだ、泣かないで!?ごめんね、ごめんね…」
谷ぽんがポケットから出したハンカチで、私の涙を拭ってくれた。
「私も、応援してるから!」
「大丈夫だよ、なながぶりっこなんかに負けるわけないよ!」
涙がぽろぽろ流れてくる。
フワリくんを好きな子が、他にいる。
私よりもずっと勇気のある子が、強い子が、フワリくんの近い場所に、いる……
「…、…わた、し……も、やだ…」
「え、なな…?」
どうしてみんなそんな勇気があるの?
どうして私にはその勇気がないの?
「、…会えたら、すごい、…嬉しくて、……でも緊張して…なんにも、話せな、い…」
その子みたいな勇気なんて、全然ない。
目の前にフワリくんがいるだけで、体が震えて頭は真っ白で、うまく笑うことだってできない。
聞こえてくる自分の心臓の音が自分を余計に緊張させて、簡単な言葉1つも出てこなくなる。
私のどこを探しても、どこにも、全然、……勇気なんてないよ、