ギガンテスの砦

長老かく語り

長老の家は村の中心の先、少し小高い傾斜の所にあった。
３人は中に招き入れられた。

家の中は円形の板張りになっており、６人の人間がいた。
一番奥まった所に長老が胡座をかいている。その隣に村長が鎮座し、その反対側長老を挟んだ壁際に小さな老婆が眠ってように座っていた。
村の祈祷師である。
村の大事がある時には、必ず祈祷師の助言を仰いでいた。

部屋の中央に、ゴォを中心に右隣りにヒムその斜め後ろヴィグが座っていた。

口元から顎髭を生やした村長が話す。
「全てを申せ、ゴォ」
慇懃な態度である。筋肉はそんなにないが無駄な肉が削ぎ落とされ、締まって見えた。
齢６０を超えて、見事であった。

ゴォが見た事を全て話して、ヒムが補足を加えた。







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