恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
<不幸の連鎖・第1弾・その3>

悪質なクレーマー。
「家のゴミ箱にあるかも・・」
女のほうがぼそっと言った。

「わかりました。本日店長が不在でして、住所とお名前、電話番号をいただけるでしょうか。」

「もう・・いいよ・・ケーキの一個くらい」
女のほうが、引いてきた。

男が激高する。
「お前らのとこ、ネットで対応が悪いって拡散してやるからな・・
覚えてろ!!」

私は拳を握る。
でも、顔はあくまで穏やかに
「あの、お名前と住所・・そしてレシートを・・」

「てめぇ、しつけぇーんだよぉ!!」
男が私を威嚇する。

「帰ろ・・」
女が先に店から出て行った。

男はこちらをにらみつけ、
女の後を追うようにいらだたしげに出て行った。

バタン

暴力的な音をててて、ドアが閉まった。

私とアルバイトの恵美ちゃんはため息をつき、
新入りの子は半べそ状態だった。
「すみません・・私・・確認していなかったかも・・しれません」

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