恋は塩味(ねこ神様のお通り・失恋ファンタジー)
<不幸の連鎖・第3弾・その4>

自分でそう言って、笑ってしまった。
まだ酔いが冷めてないんだな・・

頭のどっかがぶっ壊れているのかも・・・
そのうち意識が・・遠くなっていた。

雨戸の隙間から陽がさしている。
「うん・・?」
私は座布団の二つ折りを枕に、
ちゃぶ台のそばで寝転がっていた。

そばにはサビ猫のお尻・・モフモフだ。
また、変な夢見た・・・

サビは、身をくねらせるように、
すいっとふすまの開いている隙間から出て行った。
頭痛い、吐き気がする・・足痛い・・

時計は朝9時を示していた。
私は横になったまま、バックを引きずりスマホを取り出して、職場に連絡をする。

「あ、桜田です。すみません。
今日お休みを・・
体調が悪くて・・あ・・はい」
連絡が終わると、
ちゃぶ台の上に、日本酒の一升瓶が転がっているのに気が付いた。

ここに来て、また相当飲んだのかな・・

ねこ神・・
一瞬かすめたが、
いきなり酸っぱい胃液が、食道を逆流しはじめた。

私はぶっとんで、トイレに駆け込んだ。
ゲロゲロゲロ・・・であった。
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