振り返ると、あなたは
12月に雪が降るなんて、
京都では珍しいことらしい。

俺と結月は、いつものように、
いつもの並木道を歩いていく。

「結月?手、冷たくない?」

結月はこくん、と頷いた。

「はんぶんこ、しよっか」俺は自分の左の手袋を、結月に渡した。

結月がそれを左手にはめたら、今度は右手を握ったまま、俺のコートのポケットに入れた。
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