猫目先輩の甘い眼差し
頼もしい応援
◇◇



「そ、そんなことが……」

「……うん」



翌週の登校日。
登校して早速、月香ちゃんに先日に起きた出来事を話した。



「私と一緒の時よりも楽しんでたから、そこはちょっとヘコんだけど、それよりも、どうして秘密にしてたのかなぁって」



溜め息をついて机に突っ伏す。


私が知らない人なら、わざわざ言う必要はないだろう。

けど、朝日先輩とは時々部活で話しているし、写真や動画も送り合っている。


もしかしたら、私達と同じく、偶然会ったとか。

相手がドタキャンして、1人で回ろうとしてた時に、偶然一ノ瀬先輩が現れて、一緒に遊ぶことになった。

それなら、私も目黒先輩も知らなくて当然。


でも……だったら言うよね。
俺もバッタリ会ったんだよとか。お揃いだねとか。また同じだねとか。

今まで何回もそう言われてきたんだもん。


あぁ、このわずかな違いに気づいてしまう自分の性格が嫌になる……。

せっかく励ましてくれたのにごめんなさい。
だけど、一言付け足さなかった先輩もどうかと思います。
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