きみは桜姫。
「先輩、お願いします」
俺はカナエ先輩の手をとった。

すごくすべすべだ。って……
しまった。いつもの癖が出てしまった。


「何?そんなことしてもドキドキしないわよ!」あかり先輩は言った。
顔が少し赤いような……


「あ……ハイ……」

カナエ先輩はきびすを返してスタスタと行ってしまった。

ふわっとシャンプーの香りがする。
カーディガンからもいい香りがする。

案外女の子なんだな……

あれ?俺……なんだか不思議な気持ちだ。





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