西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「ただいま~花苗~」
「おかえり!朱雀!」
いつものようにいち早く屋敷に入ってきて、花苗に抱きつく朱雀。

腕の隙間から、キスで責めている。
「んー、体調大丈夫?」
「くすぐったいよ…朱雀!
大丈夫だよ!」
朱雀の腕の中から顔だけ上げて、微笑み言った花苗。

すると頭をポンポンと黄河が撫でて言った。
「ただいま、花苗」
「苗~ただいま~だったら、今日こそ映画見よ?」
続いて真白も頭を撫でながら言ってきた。

「何の映画?俺も見たーい!」
そこに紫苑が、話に入ってきた。

「「「紫苑!!」」」

「また来たの?紫苑」
「お前、最近来すぎ!」
「勝手に苗に会わないでっつたじゃん!」
花苗を背中に隠した朱雀が言って、黄河、真白も順に紫苑に言い放った。

「だから!花苗ちゃんに会う権利、俺にはあるでしょ?それに体調崩したなんて聞いたら、心配するに決まってるよ!」
「………」
「あとさ!黄兄さんの嫁さん?にも会ってみたかったし」
「嫁なんかじゃねぇよ!?」
「そうだね!お嫁さんであって、お嫁さんでないんだよ?」
「ただの下衆な使用人!」

「綺麗…////なんで…花苗様なの……?」
秀実は、三兄弟と紫苑に見惚れていた。
そして花苗に見せる穏やかで優しい表情に、つい嫉妬して言葉が出ていた。

「「「「は?」」」」
秀実の呟きに、心底嫌そうに顔を向けた三兄弟と紫苑。花苗に向けていた表情と全くの正反対だ。

「え?あ、ご、ごめんなさい!」
「気安く俺を見るな!」
「え?ご主人様?」
「君さぁ“使用人”なんだよ?
本来、主人である僕達を見ることは許されないんだよ?」
「若様。そんなこと……」
「お前、キモい!早く消えて!」
「………」
「君、仕事しないとだよ。
俺の分の夕食もお願いね!
なんちゃって奥さん」

「ちょっ…みんな、やめて!
みんな綺麗だから、つい秀実さんも言葉に出ちゃったんだよ!それに、綺麗なんて素敵な言葉でしょ?」
朱雀の後ろから出てきて、四人の前に出た花苗。
四人を見上げ、一生懸命フォローしていた。

しかし、そんな花苗の姿は朱雀を嫉妬させ、更に秀実は怒られる羽目になったのだった。
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