西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「どうして?」

「お前には、できる限り裏の仕事はさせない。
お前は西岡電力の社長なんだから!
西鷹組の若頭なのは、肩書きだけ。
それは鷹伯父にも、ちゃんと話してある。
紫苑だって、ちゃんとわかってるはずだ!
お前は純粋だから、事を起こすのに見境がなく戸惑いも躊躇もない。
ある意味……西岡一族の中で、一番冷酷で残忍だ。
“あの”鷹伯父が朱雀だけは怒らせなくないって言う位。
だからこそ、お前に裏の仕事はさせたくない。
それに………
そんな姿を、花苗には見せたくないだろ?
それこそ、花苗を悲しませる」
黄河も真っ直ぐ朱雀を見据えて言った。
「兄さん……」

「とにかく、simaの令嬢を妻にする。
悪いが、今日一日は別行動だ」

そう言った黄河は、ダイニングを出ていった。

「なんでだよ…!?黄兄ちゃん……!」
「兄さん……」
すると花苗が黄河を追って、ダイニングを出ていった。
「「花苗(苗)!!?」」
「花苗様!?」

車に乗り込もうとする黄河を呼び止め、ジャケットを掴んだ。
「黄河さん!!」
「花苗?ダメだろ?朱雀の傍にいろ!」
「お願い!こんなことやめて?
私、なんでもするから!
私ができること言ってくれたら、するから!
朱雀がもし裏の力を使うなら、私も一緒に背負うから!私は朱雀の妻だし、黄河さんの妹だよ!」
必死に懇願する、花苗。

そんな花苗に黄河は、頭を撫でながら言った。
「ありがとう、花苗。
大丈夫だ!
なんか勘違いしてるみたいだが、花苗が思ってるようなことはない。
結婚したからって、この屋敷を出ていくわけじゃないし、ましてや朱雀や真白、花苗から放れたりしない。
それは、いつもと変わらない」
「え……?」

そう━━━━黄河はとても残酷な考えがあって、simaを取り込もうとしていた。
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