西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
そして次の日━━━━
「明日の朝には帰るからね」

仕事に出るギリギリまで朱雀は、花苗にくっついてキス責めを行い、黄河は花苗の頭を撫でて出ていった。


「苗、今日デートしない?」
「え?デート?」
「うん、俺とデートしてよ!」
「うん!」

「苗~まだぁー」
真白は早々に出かける準備を済ませ、玄関で待っていて大声で呼びかけていた。

「ごめんね!真白くん、お待たせ!」
「━━━━━!!!!」
「真白くん?」
「苗、綺麗…////」
「え…////そ、そう?ありがとう!
なんだか、照れるね////
でも、真白くんだってとっても綺麗でカッコいいよ!」

「ありがと!
行こ?苗」
「うん!」

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森宮が送り、ショップ前で降ろされた。
「真白くん、ここ?」
「うん!苗にプレゼントしたいの。
だから、選んで?」

「え……でも、今日は何でもない日だよ。
お誕生日とかじゃないし…」
「いいの!」
「真白くん…
わかった!じゃあ……真白くんが選んで?」
「え?俺?」
「うん!」

「どう?」
「んー、可愛いけど、なんか違う」
「そう?」
「次、こっち!」
「うん!」
何度も着替えて真白に見せる花苗。

「どう?」
「んー」
「真白くん、なんか疲れてきちゃった…」
「じゃあ…これと、これと、これと、向こうの二つと!それ!
西岡 真白に請求して!」
「かしこまりました!」
真白が店員に数着指差し言った。

「え!?こんなに沢山……ダメだよ!」
「いいって言っただろ!」
「………うん、ありがとう」

そして会員制のレストランに向かった、二人。
「綺麗だね~ここの景色は相変わらず……」
「うん」
「フフ…真白くんと二人でなんて初めてだから、少し緊張するね」
「いつもは兄ちゃん達とだもんね!」
真白がワインを一口飲み、花苗を見つめた。

「………/////」
「ん?苗?」
花苗は見惚れていた。

甘えん坊で、ワガママな真白。
いつも黄河、朱雀、花苗に甘え、特に黄河にいつもくっついている。

そんな真白の大人っぽい姿に、胸がドクンと鳴っていた。
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