真夜中に恋の舞う
「犀川、くん」
「深雪って呼んで」
「み、ゆきくん、」
きらきらした、はちみつ色の髪。整った顔に、ちらりと耳に光るピアス。ゴツいアクセサリーに、大きな手。
真っ直ぐに私を見つめて、私を守ってくれたその腕で私を抱いて、彼の全部で、私を愛してくれる。
ずっと王子様の彼に憧れていたけれど、私が本当に最初に恋に落ちたのは、コンビニの前でタバコを吸う彼を見た時だった。
全身が熱くなって、操られたように目が離せなくて、それで、いつまでも夜の闇で笑う彼の姿が頭から離れなかった。
──私はずっと、守られていた。
王子様のふりをした、ずるくて、悪くて、とびきり優しい、この男に。