俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「理樹さん、ごめんなさい、私のわがままのせいで大変な事になってしまって、すごい迷惑をかけてしまいました」

「そんな事ないよ、手術して貰って、早く日本に帰ろう」

「はい」

でも亜紀は不安と麻痺が残るかもしれない恐怖に、精神的に弱っていた。

手術の前の日、俺と亜紀はニューヨークではじめて出会った時の話をした。

「亜紀は恋人に振られて傷心旅行でニューヨークに来たと言っていたが、どうしてニューヨークを選んだんだ?」

「友達に冬のニューヨークは最高だからと勧められたんです」

「そうか、もし亜紀がニューヨークを選ばなかったら、俺達は出会えていないな」

「本当にそうですね」

「それに夜、ふらふら出歩くなんて、無謀にも程があるぞ」

「反省しています」

「それもなかったら、出会えていないな」

「そうですね」
亜紀はちょっと笑顔になったが、不安な気持ちはありありと感じられた。

そのうち、亜紀は目にいっぱいの涙を溜めて俺に抱きついて来た。
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