俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「そんなことはありません、でも……」

「でも……何?」

私はなんて言っていいか戸惑いを隠せなかった。

「ごめん、あんまり亜紀の困ってる顔が可愛いからいじめたくなっちゃった」

私はキョトンとしてしまった。

「これからも僕のハウスキーパー件恋人、よろしくね」

「はい」

「えっ?恋人公認?」

「違います、いえ、あのう」

「嘘、嘘、本当に亜紀は可愛いな」

健さんはそう言ってクスクスと笑った。

「お腹空いたよ、食事よろしくね」

「はい、すぐ支度します」

二人で食卓を囲み、たわいもないおしゃべりに花を咲かせた。

「亜紀、明日休みだから買い物付き合ってくれる?」

「わかりました、どこに行くんですか?」

「カーテン明るい色に変えようかと思って」

「そうですか」

「亜紀は何色が好き?」

私はなんて答えればいいか迷っていた。

健さんの部屋は落ち着いた暗い色に統一されており、何で明るい色に変えようなんて言ったのかわからなかった。

私の好みに合わせようとしてくれたの?
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