俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
こんな状態で、亜紀とベッドを共に出来ない。

俺は疲れたからと別の部屋で寝てくれるように頼んだ。

「わかりました、ゆっくり休んでください」

亜紀はそう言って俺の申し出を快く承諾してくれた。

それからしばらくして、俺は健に胸ぐらを掴まれて会社の会議室へ引っ張って行かれた。

「なんなんだよ、いきなり」

「全く心当たりないのか」

「だからなんのことだ」

健は一冊の週刊誌を俺の前に叩きつけた。

「理樹、お前亜紀をどうするつもりだ、愛理ちゃんと繋がっていたんだな」

俺は目の前の週刊誌の記事を見て愕然とした。

『東條ホールディングス社長東條理樹氏と上部コーポレーションご令嬢上部愛理様の熱愛、結婚間近』

写真付きで掲載されていた。

これはあの時の……

そう言うことか、俺はまんまと愛理お嬢さんの策略にはまったと気づいた。

「健、これは罠だ」

「愛理ちゃんがお前をはめたとでも言うつもりか」

「ああ、そうだ」

俺は急に亜紀のことが気になった。

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