ハーフな俺。後編(完結)
俺の頭の中は疑問でいっぱいだった。
俺には昔の写真は一枚も残されていないんだ。
最初のうちは何度も何度もアルバムを開いていた俺と親父、
いつからか、その存在が俺たちを苦しめ始めた。
だから、俺たちはそれらを処分した。
一枚残らず。
なのに、どうしてこの人はこの写真を大切に閉まっているんだろう。
それに答えるように話し始めた母。
「これはね、私が持っている唯一のあなたの写真なの。
これしか持って出て来れなかったから・・・」
だんだん言葉が小さくなる母親。