私の彼氏は芸能人
「俺たち、騙されたかもしれない。」

「騙された?!え、誰に?!」

騙されたって何?!誰に?!いつ?!

「不動産屋に。俺たち多分ここを2重契約しちゃってるんだよ。」

「え、それってどうすれば…」

「お前、帰る家は?」

「だから、お前じゃなくて麗華です!私3日後に高校の入学式で、家からだと片道2時間かかるのでここに引っ越して来たんです。」

とりあえず私の状況を説明する。

「それじゃあ帰れないよな…俺も直ぐに新しい家見つからないし…なぁ、しばらく同居でもいいか?」

ど、同居?!

「同居?!私と如月亮介が?!」

「あぁ。俺たちは今行き場がない。だから、一緒に住むしかない。」

確かに…このまま家に帰ると私は2時間かけて学校に通わなければいけない。

「分かりました、一緒に住みます!」
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