スキル〖魅了無効〗を獲得しましたが、甘い言葉に溺れたい〜溺愛?何それ、美味しいの?〜




「あの花壇一帯には、成長を促す魔法と分配の適合上昇魔法を掛け合わせた魔法が施されている」


 地面から薄らと溢れ出る光の礫によって、ようやくそこには魔法陣が組み込まれていることに気づく。


「効率を上げる魔法の実験として育てている」


「……すごい」


「そこには害虫避けの魔法道具、あっちには光合成促進の魔法道具なんかもある。まあ、まだ試作品だが」


「試作品……?」


「まだ改良が必要なものばかりなんだ。もう少し魔法の制度を上げたい所ではある」


「えっこれ、レイが作ったの!?」


 驚きを隠せないでいる私に、レイは何を当然な事をと平然な顔で私を見つめていた。
 

「だから昨日も言っただろう。新しい魔法を作るのにルフィアの力が必要だと」


「魔法って作れるんだ……」


「当たり前だ。神々が与えし力などと言う輩もいるが、所詮人間の作り物にすぎん。歴代の魔道士達が知恵を寄せ合い、実験し、実ったのが魔法というものだ。その魔法を掛け合わせ、新たなものを生み出す……そうして、生活を豊かにしていく素晴らしいものが魔法だ!」


 どこか少し熱のこもった口調と、キラキラした瞳で見つめられ、急にレイが隣にいるということを意識してしまう。




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