【完結】Liar-ライアー-

ギャラリーが円を作るように遠目に見守っていて、傍観者のように関係ないような顔をしているのにムカつきながら、栞を抑える

さっきまで一緒になって暴言を吐いていたくせに、知らぬ顔でみまもってやがる

「栞、まじで先生くるからストップ」

胸ぐらをつかんでいた手を離して、2人の間を分断するように間に入って手出しできないようにする
これ以上殴り合えば、お互い顔に傷が残りかねない

「ナルミから、お金なんてもらってない」

「しらねーよ、男を誘惑するのが大好きなくせによ」

「そんなんじゃない!」

伸びてきた腕をつかんで、お互いが触れないように抑える
< 19 / 407 >

この作品をシェア

pagetop